かなの水色ガラス
雲仙ビードロ美術館・ガラス工房のスタッフが近況を報告します。
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かなの水色ガラス
Kanas Blue Glass

雨の多い今年の梅雨ですね。イギリスの女流文学者パール・バックの描かれた雲仙レモネードの水色ガラス。のぞき込めば、きょうも雲仙が映し出されます。


そろそろ、このブログも最後の記事にしようと思います。


愛宕神社-s

レトロなお風呂屋さん“ダンキュ風呂”の近くの愛宕神社は、火を司る神様がいらっしゃるそうです。気づかないところで、きっとたくさんお世話になりました。パンパン。


kumikos work.-s

突き進む原動力、生命力の源は人それぞれかもしれませんが、生まれてから死ぬまでずっと、人を生かしてくれているのは、きっと愛情ですね。

ビードロ美術館、スパハウスの方々。雲仙・島原半島や長崎の方々。遠くから心配しながら見守ってくれた家族、励ましてくれた友人。そばにいてくれた友人。私のガラスを購入してくださったお客様方。そして「かなの水色ガラス」をご愛読くださった皆さまへ。かけがえのない日々を、ありがとうございました。水色ガラスが色褪せないように、私自身が色褪せることなく生きていきたいです。


ではでは、これで、おしまいです。どうか皆さまお元気でお過ごしください。そしてこれからも雲仙を、ビードロ美術館をゴヒイキにお願いいたします!皆々様にありがとうを百万回 雲仙、好きです


何度洗っても、バスタオルの硫黄の香りが抜けません。あ〜雲仙のお湯が恋しいなあ・・・

豪華客船でフェアウェル・パーティー
観光ホテルビュッフェ-s

雲仙は、ふんわり雲の上。そこにぷかぷか浮かぶ豪華客船はそう、雲仙観光ホテル。

観光ホテルは、お山で暮らしていた私に、都会でもなかなか触れる機会のない上質なもの、それを慈しみ育てる心、それに何よりあたたかい何かをくださいました。

恋心にも似た想い?が天に届いたのでしょうか、雲仙の友人知人の皆さんが、敬愛する豪華客船で送別会を開いてくれました。これは魔法です。不思議なことってあります。ピーターパンだってたまには夜空を飛んでます

いつもはビリヤード室。ビュッフェスタイルのパーティー用に、お部屋もおめかししていつもとはまた違った魅力で迎えてくれました。ひとつひとつがこんなに美味しいビュッフェをいただいたのは初めてでした。島原の姫が、「さあ、食べてないのは、どれ?」と、私に全、お料理を食べさせようと運んできてくれました。

最後にデザート、ピンクの可愛らしいのが銀のお皿にひとつ残っていました。あ、おいしそう。と 思った瞬間。悪魔の手がさっと伸びてきて、私の無垢なプリンセスを奪っていきました。手の主は・・・アイツです。Y氏。愛すべき要注意人物。くやしい〜!!「ほしいものは早くとらないとね〜ウマイうまい。ウシし」とものすごく嬉しそう。彼は今夜も遅れてきました。シャワーを浴びてから来たらしいのですがなぜかいつものネグセが今日もある・・・
なぜ!?

集ってくださった皆さまとの時間は切り離されて、波に揺れる(イメージです)お部屋や華麗なお料理、ホテルを映したようにあたたかい観光ホテルの方々に包まれてまるで絵本の最後のページのように、今日までの苦労をねぎらい励ましてくれました。そしてまたいつでも会えるような気がしました。


今日は最後に朗報です!雲仙ビードロ美術館のガラス工房に、ガラスのお姉さんがやって来ました!工房の営業は土曜、日曜、祝日が主だそうです。詳しくはお問い合わせくださいませ。私もお会いした事がある、明るくてチャーミングなお姉さんですそして自慢じゃないですが吹きガラスやってる人は、みんなイカした人ばかりです!またビードロ美術館に、遊びにいらしてくださいね
桜さくらの春
桜

今年はいろんなところで桜を見ました。最初に見たのは、入院していた病院の、毎朝のリハビリお散歩コースに咲いた桜でした。

お散歩して病室に戻り、しばらくの後11時半からは理学療法士の先生がマッサージしてくださったり、筋トレやストレッチをする体育館でのリハビリの時間。行くといつも「ゆず」の音楽、それもいつも同じ曲が流れていました。リハビリ室のテーマソングかと思っていましたが違いました。私と同じ時間に毎日がんばるまだ幼い男の子の、お気に入りの音楽だからとお母さんが彼の時間だけかけていらっしゃるのでした。

広くてまだ新しい体育館には、一面ガラスの窓から燦々と光が注いでいました。高い天井、そこに流れる音楽はその空間を天国のように感じさせてくれました。私の単調な入院生活の、それは潤いのひとときでした。

お母様に訊いてみました。この曲、なんていうんですか?そしたらこうおっしゃいました。「ゆずの、ワンダフルワールド。」そのひと時が私にくれたものはまさに、「すばらしい世界」でした。

さくら2

日本人の魂に住む桜。遠く離れても、毎年の春、故郷の桜は心に咲きます。


桜・空・海・ジャガイモハウス

こちらは島原半島南部の風景です。キラキラ光るのはジャガイモ畑です。島原半島は、ジャガイモ名産地なんです自然と人間の営みと、どちらも美しいものですね。


小浜の夕日と桜

最後は、海を臨んで匂い立つ桜です。さっすが小浜、ゴージャスな夕日!トリコロールのごたる

泪で滲む、ワンダフルワールド。泣きそうなほど美しい、ワンダフルワールド。ブラボー
我的佳朋友、第74代
孔子廟

長崎の名所のひとつ、孔子廟。行った事がありませんでした。これではモグリです、行かねば!

昨年出会った中国の方のお名前は、孔さんとおっしゃいました。日本語の話せる同僚の方が「このヒトは、孔子の74代目です。」と得意気におっしゃいました。ニックネームは「74代目」。「74代目はいっぱいいらっしゃるのでは?直系の74代目であられるのですか?」と疑問を率直にぶつけましたら「モリヤマさんカシコイね!直系の74代目だったら今こんなとこでこんなことシテラレナイよ〜」ですって。でもほんとに、孔さんは孔子の74代目なのです。おもしろくて、その日の疲れが吹っ飛びました。

長崎には中国がいっぱいです。中華街に行き交う人々、蛇踊りにラッパに爆竹、赤く夜を照らすランタン、嗚呼それから大好きな皿ウドンやチャンポン、桃のモチーフ、赤い唐寺。長崎は私に、中国との出会いをくれました。

孔子廟では中国からこられた団体さんたちが、長いお線香を捧げ持ってうやうやしく礼をされ、祈っておられました。一歩入れば、ここは中国。この日訪ねた孔子廟や唐寺に生きつづける中国のように私も、世界中どこにいても自分を強く持っていられたらと思いました。我愛中国。謝謝!
最後のイチゴ
イチゴ-s

足繁く通った赤提灯の「福富」さん。そこで出会ったいろんな常連さんたち。いつの間にか、家族のようになりました。素麺やさんの紳士、ホテルの知的でカッコいいお偉いさん、ホテルで働く若くてキュートな女の子たち、板前さん。ひょっこり現れるスゴイ人(誰!?)、そしてイチゴやさん。

「最後にイチゴば摘みに来んね。」とイチゴやマサオさん。私はお言葉に甘えることにしました。


マサオさんのハウスは広いです。お天気がよくて花々は咲き乱れ、向こうのお山には雲仙温泉街が小さく見えます。

「これから100m走ばさせるけん。」「今わたし、走れません。」「よか。こん箱のいっぱいになるまで、上手に摘んでこんね。」

よ〜い、ドン!

イチゴ狩り-s

マサオさんがモグと、「シュポッ!」と鮮やかな音が聴こえます。私がするとパッとしません。私は真剣に取り組みました。お花の「間引き」の仕方も教えてくださいました。太い茎一本につき、お花は3〜4つだけ残して、あとは取ってしまうのだそうです。「人生長くないから、私も必要なものだけのこして間引きしないと美味しい実がならない!」と、目から鱗の感動をマサオさんにお伝えしましたが、「そうよ。」と当たり前といった様子。「農業は、深かとよ。いろいろ教えてくるっとよ。」

この作業、腰が痛くなります。私がしゃがめないせいもありますが、マサオさんが雲仙のお湯に浸かりにこられるのも頷けます。

研究の甲斐あって、私も少しは「シュポッ!」とモげるようになりました。間引いた白い可憐なお花も、せっかくなので箱の中へ。そして遂に私の宝石箱は、真っ赤に煌めくルビー、いえ、本当に美しいイチゴで満杯になりました

ゴール-s

イチゴってなんて愛らしいんでしょう。降り注ぐ太陽にも愛されて、オーラが炸裂してます。


島原半島の南の方は南島原市といいます。ハウスのある西有家から、北有馬、南有馬、口之津、加津佐までマサオさんが案内してくださいました。穏やかで温かくて、それぞれに違った趣もあります。酔っ払ったらちょっと困ったマサオさん(!)ですが、こんなに温かい方です。ずっと忘れません。


さてその後。たまたま福岡に用事があって、我が弟が時間を作って雲仙まで来てくれました。翌日からの方が美味しいということで、硝子のボールの中でグルメ弟を2日待ったイチゴちゃんたち。真夜中に到着した弟、イチゴを見つけてパクリ。突然大きなおめめがパッチリ開いて、「甘い!・・・甘い!」と、言いました。お土産に持って帰って、1歳になったいろはちゃん(姪)も、おいしそうに食べてくれたそうです。

マサオさんのイチゴは、愛でできている。だから、美味しい。そして私は、すごく、幸せ


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